https://albiononline.com/en/lore/keepers
アルビオンの守護者
アルビオンの有史において彼らは常に存在しました。彼らは長い年月の間肥大化と縮小を繰り返し成長してきました。数多の戦いに参加しましたが、誰も覚えていません。人類とアルビオンの生物を分けたのは、彼らの聞く能力と理解力でした。
本来人間の集団は周りにいる獣ほど強くはなく、狼や熊、鷲の獣性からそれらを鍛える術を学びました。小さな獣であっても観察者が辛抱強ければ秘密を教えてくれました。時が経つにつれ、この部族は野生の動物の爪と同じくらい鋭く、大地の魔法を織り込んだ独自の刃をつくる加工技術を開発しました。
戦士たちが捕食者を見つめる一方で、水のせせらぎ、木々のざわめき、山頂の風の雄叫びに耳を傾ける、広い視野を持った者が現れます。彼らは自身を大地の鼓動と同調させる、はじまりのドルイドとなりました。
しかし世の中上手いことばかりではありません。古代アルビオンはその地を遊び場とするドラゴンの住処でした。人類は口にする食糧か、捕まえるおもちゃでした。事実ドラゴンはすべての生き物を下に見ており、アルビオンを牙と炎で恐怖に陥れました。
そしてある日、一人の巨人が山と会話している男に気づきます。男が問いかけ、山が答えるのを見て、巨人は好機を見出します。それまで巨人は人類を食糧程度にしか見ておらず、食事時にしか気に掛けませんでした。しかしよく見ると自分たちの小さなネズミバージョンのような彼らも、話す能力を備えていたのです。人間の出す雑音は意味のない鳴き声だと思っていた巨人にとって、これは大発見でした。
ほどなくして、部族と巨人たちとの最初の会合が開かれました。ドラゴンに時間を与えると大地が灰と化すこと、アルビオンと自分たちの身を守るには協力が不可欠であることについては合意しました。部族が大地を尊重し巨人と協力する限りは、巨人たちは部族を食べないという協定ができました。
戦争は長きにわたりました。巨人族と人類は大地の偉大な獣たちと共闘し、ドラゴンの魔力に獰猛さと数で立ち向かいました。最後の局面で、最古の巨人の一人を犠牲にすることでようやく有利な流れに持っていきます。数えきれない動物たちと、数千の部族の戦士たちが犠牲となりました。ほぼすべての世代の巨人たちが死に絶え、戦争を終えた時その代償はあまりに大きく、喜びはありませんでした。
これは討伐というよりはむしろ封印であり、ドラゴンの性質は不死にあり、アルビオンには真の意味で彼らの息の根を止める力がなかったのが理由です。ドラゴンを長く、終わりなき眠りにつかせるためドルイドたちは協力し大掛かりな儀式を実行しました。
アルビオンの山々にはドラゴンが済むと伝えられますが、正確には真実ではありません。地の底や湖のそこに幽閉されているものもいます。場所は秘匿され、知っているのは長老のドルイドだけです。ドラゴンが寝たまま体を動かすと湖は荒れ狂ったり山が溶岩を吹き出すことがありますが、そのたびにドルイドが魔法を強化しにやってきるのでドラゴンは再度眠りにつきます。
それ以来、部族と巨人はある時はドラゴンの監視者、またある時はその他の脅威から大地を守護する尊い役割という両面を持って、アルビオンの守護者として知られるようになりました。
日を重ねるごとにいつもの日常へ戻っていきました。時折巨人が誤って人を食べてしまったり、部族が内輪もめをすることはありましたが。ですがおよそ200年余り、アルビオンは平和を享受しました。
ドルイドはある思想を持つようになります。マーリンと名乗る男が部族を統一し変化を付けること、新しい法の作成、農業改革などの議論で若者と弱者の人気を集めました。彼はドラゴンが目覚める日が来るから、その日に備えなければならないとも主張しました。部族の長老は彼の過激な発言を好まず、議論の末にマーリンが去るのが最善であると結論付けました。彼は受け入れ、少なくない人数が彼を追従しました。
更なる月日が平和的に過ぎました。部族では時折マーリンの巨大な石の家や風変わりな男たちに関する、彼の奇妙な振る舞いを耳にしました。長老たちはマーリンが土地から財宝を採掘した方法を認めず、やめるよう促しましたが、マーリンは拒否しました。緊張は高まりましたが衝突に発展することはありませんでした。マーリンの愚かさに嫌気がさし、守護者たちは徐々に彼のもとを去っていきました。
時の流れがマーリンの予言が真実であったことを証明し、偉大なレッドドラゴン、ダウトヒル(Dauthir)が大地から目覚め、その咆哮により周辺のドラゴンを眠りから呼び起こします。マーリンは以前のようにドラゴンを眠りにつかせるのではなく、新たな武器を使い倒そうとします。大きな戦いが繰り広げられ、空は黒く染まりました。守護者たちは最悪の事態を恐れて遠くから見守っていました。
再びアルビオンに光が差し込むまで3日を要しました。ドラゴンは死んだことが明らかになりましたが、誰も喜んでいません。危機はまだ去っていませんでした。
マーリンの偉大な帝国が自ら戦争へ加わった時点で、部族の長老たちは顔を見合わせ、愚か者たちの全滅を期待しました。一方でマーリンはモルガナの軍団がアルビオンにとって大きな脅威であると考える様、長老たちを欺きました。守護者たちは彼らの参戦を恐れたモルガナが悪魔との関係を深めることも全く気が付きませんでした。
これほどの力がアルビオン全域を引き裂いたことはドラゴンの時代にもなく、悪魔たちを送り返すマーリンの儀式が佳境に差し掛かると、両陣営の騎士が死に絶え、激しい戦闘があった場所を深い霧で覆いました。
守護者たちは首を振りながら傷をいやすために帰路へ着きました。守護者たちの監視の目の下で1000年を過ぎても霧は晴れず、アルビオンを未踏の地とし、海に近づく手段を遮断していました。
霧が引き始めると、大地の恐ろしい傷跡が明らかになり、周辺には成仏できない霊がうごめいていました。守護者たちはこれを何らかの前兆であると捉え、それは正しいものでした。
ほどなくして見知らぬ人間がやってきました。彼らはマーリンの物語のように、狡猾で利己的でした。別の場所では悪魔と交わった仇敵が穴から這い出て、モルガナの名のもとに戦いを続けました。
守護者たちは新たな戦争の危機を察知し、備えにつきます。
トライブフォーク(THE TRIBESFOLK)
アルビオンの人間は旧世界の人々より大型である傾向があります。彼らには狩猟・採取の文化があり、1年のうちに適した狩猟場を転々とします。彼らはそれぞれ指導者がいる集団に組み込まれます。緩い規則に縛られていますが、それぞれの部族は他とは一線を画す独特な風習を持ちます。
そんな彼らでもアルビオンを脅かすものが表れると団結します。部族の戦術は単純で直接的です。狼の群れを狩るように調整することはできますが、個人での小規模戦を好みます。戦士たちは狂暴なだけでなく、意識的思考を放棄し荒れ狂った原始の状態へ入る能力を持ちます。地位は年齢と何をなしたのかによって定められます。年齢を重ねるにつれ、多くの敬意を集めるでしょう。
アースマザー(THE EARTHMOTHER)
一人の巨人が選ばれ、儀式を通じてアースマザーとなることがあります。資格と遺物は力と地位を継承します。こうなると彼女はもはや巨人とはみなされず、むしろ大地の顕現とされ、巨人とドルイドの間で崇拝されるようになります。彼女の存在はいつも安産の前触れ、疫病の終息、野生生物の爆発的増加などの吉兆です。これまでアースマザーは守護者たちの偉大な英雄を助けてきました。特に悪魔が相手の場合、望まれれば彼女自身が戦闘に参加することもあるでしょう。
アースマザーはほとんど残っておらず、殺されたり高齢によって息絶えると女性の巨人の中から新たに1人が選ばれます。
ドルイド(THE DRUIDS)
多くの部族にそれぞれのドルイドがいる一方で、ドルイドたちは他の部族にいるドルイドたちとつながりを保っています。夏や冬に神聖な場所に集まり、儀式の演習を行ったり噂話を楽しんでいます。
ドルイドは部族の政治とは距離を置くことが望まれていますが、争いの時は助言を行うのが一般的です。
巨人(THE GIANTS)
巨人の成長は止むことがありません。年を重ねるにつれ大地そのもののようになり、背中に苔が生え始め肌は堅く、岩のようになります。若い巨人は年に1度か2度しか眠りませんが、加齢によって睡眠の長さと頻度は増えていきます。最も高齢なものになると山と見まがうほど大きく、邪魔されなければ数百年眠り続けます。
巨人は肉食で、生きたままのものが望ましいです。彼らは人間の肉を特に好みますが、部族との協定により、これは珍味のようなものとなっています。
コメント
コメントを投稿